クレジットカードには、手数料が2つあります。顧客がカード会社に支払う手数料と、カード決済を行ったお店がカード会社に支払う加盟店手数料です。
でも不思議に思いませんか?手数料をカード会社に支払ってまで、なぜクレジットカードを利用できるようにしているのでしょうか。
この記事では、クレジットカードの手数料について徹底的に調査します!
クレジットカードにかかっている手数料について知らない人は、ぜひ読んでください。
目次
手数料の種類
まず、クレジットカードには2つの手数料があります。
顧客がカード会社に支払う手数料と、加盟店がカード会社に支払う加盟店手数料です。
顧客がカード会社に支払う手数料は、「分割払い」や「リボ払い」にするとかかりますが、一括支払いにすれば手数料はかかりません。
しかし、加盟店手数料は、カード決済を行うと必ず発生してしまいます。では、加盟店手数料とはどのような手数料なのでしょうか。
加盟店手数料とは
加盟店手数料とは、カード決済された数%をお店がカード会社に支払う手数料です。
お店の種類によって割合が異なり、飲食店では約5%、デパートでは約2%、コンビニなどでは約1%と、設定されています。
この手数料の割合は、お店とカード会社が話し合って決めているんです。
カード決済を可能にするメリット
お店は現金決済なら手数料は発生しないのに、なぜわざわざカード決済を可能にするのでしょうか。
実は、お店側にも手数料を支払うだけのメリットが存在するんです。
大きなメリットを以下にまとめます。
- 客単価が高くなる
- 顧客を取り逃がさない
- 外国人観光客を確保できる
- 決算が簡単になる
客単価が高くなる
現金で10万円の買物をするのと、カードで同金額支払うのでは、どちらが決断しやすいですか?
クレジットカードを使うと、財布の紐がついつい緩んでしまう傾向があります。
消費者は目当ての商品だけでなく、ついでに他の商品も購入してしまうなど、客単価を上げることができるんです。
手数料を支払っても、それ以上の利益を出すことができれば問題ないですよね。
事実、ある店では現金決済を行ったお客よりも、カード決済を行ったお客のほうが単価が高いという結果が出ているんです!
顧客範を取り逃がさない
「どうしても欲しい商品があるが、今月は金欠で厳しいから我慢しよう」なんてこと、いままであったことはありませんか?
本来なら買物をしてくれたかもしれないお客を取り逃してしまうのは勿体無いですよね。
また、その人が来月まで気持ちが変わらない保証がありません。
しかし、クレジットカードを利用することができれば、いまお金がなくても、後日返済することで商品を購入してもらうことが可能です。
カード会社と契約してなければ、手数料は発生しないかもしれませんが、そもそも利益すら発生しないこともありえるんです。
外国人観光客を確保できる
クレジットカードは海外でも利用できます。
それは、海外から日本でも同じで、外国人が日本でクレジットカードを利用することも可能です。
つまりカード決済を可能にすることで、外国人観光客を確保することができます。
近年、海外観光客が増加傾向にあり、2020年には東京オリンピックも行われるので、カード決済は必須になってくるかもしれませんね。
決算が簡単になる
カード決算にすれば、利用履歴が全て残ります。
また、釣り銭のやり取りも行われないため、決算間違いなども起こりません。
また、両替などもしなくて済むので店側としては楽ですね。
加盟店手数料は消費者には関係ない
海外では、加盟店手数料を請求されることがあります。
しかし、日本では今のところ、手数料を請求されることはありません。
お店とカード会社の間で、クレジットカード決済をする顧客と、現金払いする顧客で料金を変えてはいけないという契約があります。
つまり、加盟店手数料を顧客に請求するのは、この契約に違反することなんです。
もしも、カード決済を行ったことで手数料を請求された場合は、そのカードを発行している会社に連絡をしましょう。
手数料分を差し引いたり、そのお店にペナルティを与えてくれます。
珍しいケースですが、手数呂を求められても断るようにしましょう!
海外では加盟店手数料がかかる場合がある
日本では加盟店手数料を消費者に請求することはできません。
しかし、イギリス、オーストラリア、デンマーク、スウェーデンなどでは、サーチャージ(Credit Card Surcharge)という手数料として消費者に請求することは可能なんです。
その国内でも手数料がかかる店とそうでない店があるので、最初に確認しておくようにしましょう。
また、海外でクレジットカードをどのように利用するのかを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
https://creditcard-ch.com/wp-admin/post.php?post=48&action=edit